EDUCATIONAL ENVIRONMENT ルンビニーの教育環境

「憧れが育つ場所」

全保育室は、平屋になっていてトップライトから日が差し込み明るいく風通しの良い保育室は、全面テラスから園庭に出られます。これは、子ども達を細やかに観察できるだけでなく、死角のない安全に配慮したつくりとなっています。そして、全学年がどこでも出会える空間となっています。例えば、園庭で大きなバルーンで遊んでいる年長組の活気あふれる活動を、いつもそばで見ることができるのです。「あんなかっこいい年長になりたいなあ」という憧れを抱きながら、学年問わず一緒に過ごす時間や経験がたくさんあるので、素敵な育ちが伝承されていきます。

「心育(しんいく) 静と動という時間を大切にしたい」

「心育」ルンビニー幼稚園が大切にしていることは、子ども達の柔らかな心に種を蒔くことです。感じること、考えること、触れること・・・・。
情緒は、質の高い時間や経験から生まれるのだと思います。
「静かにしなさい」という一方的な指示ではなく、何かに夢中になっているときは、意外と静かな時間が流れているものです。江戸時代末期から、ここ柴又に帝釈天は皆さんの心のふるさとでした。
静かな時間をつくり、話をする、活動する時間は気持ちが落ち着き情緒が育まれます。お寺の幼稚園だからこそ態度だけでなく、「いのち」への感謝や見守られているという安心感も育つのでしょう。

動の時間は、ダイナミックに遊ぶ時間。教師たちも一緒になって遊びます。四季折々の自然に触れ、チャレンジしたり駆け回れる寺庭や園庭では、様々な不思議や驚きに出会うことができる心揺さぶられる経験がたくさんあります。今は何をする時だろう?自分で考え行動できるように、静と動の時間をつくりメリハリのある活動をしています。これは、将来様々な状況に適応できるしなやかで柔軟な社会性が育まれる基礎となります。

世界的な建築家  谷口吉生によって設計された唯一の幼稚園

「子どもに媚びない環境をつくりたい」

谷口「私は、子どもだからということに媚びず、子どもを一人の人間として尊重した感性に訴えかける園舎をつくりたいと思います。」ルンビニーは、世界的な建築家谷口吉生によって設計された世界で唯一の幼稚園です。子ども時代の豊かで繊細な感性を育むためにしつらえた園舎、家具などの環境は、子どもに媚びない一人の人間としての尊厳を感じる環境となっています。子ども達がやがて大きくなったときに、改めてその価値に気づくのかもしれません。

谷口 吉生(Yoshio Taniguchi)プロフィール

2005年第17回高松宮殿下記念世界文化賞 建築部門受賞
これまで美術館や公共建築を数多く手がけてきた。素材の質感を活かし、光のあふれる快適な空間を持つ、簡素でシャープな形態であるところが、谷口の設計の共通項。主な作品としては、土門拳記念館や東京都葛西臨海水族園、東京国立博物館法隆寺宝物館、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館などがある。昨年秋には、8年越しのプロジェクトであるニューヨーク近代美術館(MoMA)の増改築が完成し、国際的に大きな話題を呼んだ。現在は京都国立博物館百年記念館、米ヒューストンのアジアハウス、スイス・バーゼルの製薬会社の実験棟などのプロジェクトに取り組んでいる。

【 学校関係者評価 】

 

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